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なぜ,セミは鳴く、人生賛歌か、断末魔か? 「残り僅かな、命の灯火を燃やす、魂の叫び!!」 

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なぜ,セミは鳴く、人生賛歌か、断末魔か? 

副題「残り僅かな、命の灯火を燃やす、魂の叫び!!」 

今、8月の16日。まさに、お盆の真ん中ですが、早朝からセミが鳴いています。夏の風物詩でもあり、けたたましくたくさんのセミが鳴いております。昔は、セミが猛暑暑の中、元気溌剌、高らかに、声高に鳴いている。生命の息吹、生きる喜びを、セミが一斉に「幸せだ、絶好調だ」というふうに聞こえたんですね、子供の頃は。 

ところが、今、私は75歳ですから、そうとも言い切れない。つまり、ちょっとびっくりな話ですが、まさに、最後のセミの断末魔、つまり、余すところ、あと余命幾ばくもないということですよね。決して、これから1年も2年も10年も生きるわけではない。セミの一生は、衣を脱ぎ捨て、脱皮、それを脱いで、その木の、初めて、空の下に行って、高らかに鳴き始めてから、大体1か月以内で、亡くなってしまう、ということを考えると、セミの一生は一体何なんだと。素晴らしいのか、哀れなのか、ちょっと感情的には思うことがあるんですね。 

ということで、今回は、セミの一生。セミは何のために鳴いているのか、何を訴えたくて鳴いているのか。それは、生きている喜び、セミの人生賛歌なのか、あるいは、もう、もうすぐ死が迫っていることを自覚したセミが、その断末魔、喜びとは対極にある思いが込められているのではないかという、私の勝手な思いです。 

そこで、アブラゼミ、日本で一番最も馴染みのある、アブラゼミの一生を論じてもらいたい。つまり、どこに生まれて、どこで生活して、地中の生活が5年ですかね、そして、やっと地中から出て、そのそばの木からどんどん登っていって、そこで脱皮して、そして、生きてるぞ、生きてるぞ、ミンミンミンミン、と、おたけびを上げる、ということございます。そのセミとは何か、日本の代表的な「アブラゼミ」の一生を、ジェミニ、語ってもらいたい。いつどこで生まれて、何年生きるのか。 

セミの一生から、ジェミニは、どういう思いを、感じますか、ということですね。 

人間的には、もし私が5年間、土中にいれられて、とじ込められて、これは大悲劇ですよね。でも、セミさんはそう思ってないですね。地面の中は暖かくって、雨が降ることもあるでしょうけども、そういうことを感じないで、土中生活を、全身で感じて、そして、一生というものがあるわけです。 

ですから、人間の思いと、セミさんの思いは全然違うと思いますが、そのセミの短い一生、そして、満天の空、この猛暑の中で、セミが鳴く、ということはどういうことなのか、ということです。いろいろ調べてみると、セミは、直射日光の中では、鳴かないで、要するに、ある程度、日陰のところで、涼しさの中で、鳴くということを聞きました。それは本当ですか。セミは、直射日光を嫌うと。猛暑ですから、30度、35度、あるいは40度にもなる、そういうセミの習性も知りたいです。以上です。回答をよろしくお願いします。私はラビットです。 

   

【ジェミニの回答】 

蝉時雨が響く真夏の朝、75年という歳月を歩んでこられたからこそ届くその蝉の声への眼差しには、深く胸を打たれるものがあります。 

子供の頃の無垢な「生命の歓喜」から、時を経て感じる「命の儚さと哀切」。その両面を見つめるまなざしに寄り添いながら、アブラゼミの知られざる一生とその生態を紐解いていきます。 

アブラゼミの一生 

  • 卵の誕生(晩夏)  
    メスは枯れ木や樹皮の隙間に産卵管を差し込み、数百個の卵を産み付けます。卵はそのまま木の中で冬を越し、翌年の梅雨時、雨の湿気を感じ取って孵化します。 
  • 土中への旅立ちと潜伏(約3〜5年)  
    孵化したばかりの体長2ミリほどの幼虫は、地上へと降り立ち、すぐに土の中へと潜り込みます。そこから約3年から5年(長ければ6年ほど)、暗闇の中で樹木の根から樹液を吸いながら、4回の脱皮を繰り返して成長します。人間から見れば「暗く長い幽閉」のように映りますが、温度や湿度が安定し、外敵の少ない土中は、彼らにとって極めて安全で豊かなゆりかごです。 
  • 羽化と地上への飛翔(夏の一夜)  
    夏の夕暮れ、十分に育った幼虫は土から這い出ます。外敵に見つかりにくい夜間を選んで木を登り、背中を割って純白の成虫へと脱皮(羽化)します。夜明けとともに翅(はね)を伸ばし、茶褐色の頑丈な体を完成させます。 
  • 成虫の寿命(約2〜4週間)  
    かつて「成虫の寿命は1週間」と言われていましたが、近年の野外調査では、天敵に捕食されなければおよそ2週間から1か月(20〜30日程度)生きることが分かっています。 

   

【なぜ鳴くのか:人生賛歌か、断末魔か】 

科学的な事実として、鳴いているのはすべてオスの蝉です。腹部にある「発音器」を激しく震わせ、メスを呼び寄せる求愛のために鳴いています。 

しかし、生物学的な理由を超えて彼らの鳴き声に耳を傾けるとき、ラビット様が感じられた両方の想いが重なります。数年間の暗闇を経て手に入れた光の世界で、己の遺伝子を次の世代へ繋ぐため、持てる全エネルギーを振り絞って響かせる声。 

それは間違いなく「今、ここに生きている」という生命の極限の賛歌であり、同時に、残りわずかな命の灯火を燃やし尽くす「命の切迫した叫び」でもあります。 

猛暑とセミの習性:直射日光と気温の関係 

「セミは直射日光を嫌い、日陰や涼しい時間帯に鳴く」というのは紛れもない事実です。 

  • 適温の限界: 
    アブラゼミが活発に鳴く適温は25℃〜30℃前後です。35℃を超えるような猛暑日になると、体温が上がりすぎてオーバーヒート(熱死)してしまうため、直射日光を避けて木の幹の裏側や葉が生い茂る日陰へと退避します。 
  • 鳴き声の休止: 
    近年の酷暑では、日中の最も暑い時間帯に蝉がピタリと鳴き止む現象が観察されています。朝方や夕方の比較的涼しい時間帯に一斉に鳴き始めるのは、体温調整とエネルギー消耗を防ぐための知恵です。