詩:「笑い」は、神への近道! 黄輝光一
笑いは
薬じゃない
体操でもない
それは
生きることを
引き受ける
小さな息
理由がなくても
笑っていい
うまくいかない日でも
笑っていい
笑うと
心が言う
大丈夫だよ、と
怒るより
にらむより
黙り込むより
笑うほうが
ずっと
いい
笑いは
ひとりのものじゃない
誰かと
顔を見合わせ
ふっと笑うとき
「ここにいていい」
という声が
胸に灯る
年をとることは
重くなることじゃない
笑える人は
だんだん
軽くなる
笑いは
一緒に
歩いてくれる
涙のあとに
少し笑えたら
それで
もう
前に進んでいる
笑いは
宗教じゃない
けれど
どんな祈りより
神に近い
国も
言葉も
信じるものも
ちがっていい
笑うと
人は
人に戻る
この世界だけじゃない
笑いは
あの世へも
届く
怒りで
動けなくなった魂
後悔で
固まった魂
この世の
どこかで
誰かが
大きく笑えば
その音は
祈りとなって
境界を
越えていく
だから
わたしたちは
今日も
笑う
世界を
分けないために
生きている人も
亡くなった人も
ひとつであるために
そして
最後に
この言葉を
そっと
胸に置く
「俗世のことに悩まされて
笑顔を忘れるようでは
まだ
真理を悟ったとは
言えません」(シルバーバーチ)
だから
今日も
ゆっくり
息をして
大きく
笑おう
それが
魂の
いちばん
やさしい
目覚め方だから
