詩「希望」
暗黒の海をさまよう船よ
羅針盤をなくしたその姿は
人類そのものの影であった
科学の剣は光り輝き
文明を築き
同じ剣が人を倒し
地を焼き尽くす
だが――私は知っている
夜の底にこそ
黎明のひかりが宿ることを
希望とは
遠くの星ではない
人の胸に灯る小さな炎
利己の闇に覆われても
物質の幻に惑っても
その炎は消えない
神が与えた種火だから
愛と奉仕を羅針盤として
人は再び帆を張るだろう
魂の船は
光明の未来へと漕ぎ出すだろう
私は、決してあきらめない
人類が学び、悔い改め
やがて目覚める日を夢見る
希望――
それは神からの約束
それは魂の永遠の友
それは輝く未来を呼ぶ歌声
だから私は信じる
科学は杖となり
霊性は道を照らし
人類は必ずや、光の港へ還ることを