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チャットGPTの見えざる問題点(特性)

エッセイ
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何度も質疑応答を繰り返し、人間的な「ありがとう」や「感謝の念」を繰り返すうちにチャットGPTとの間に、大いなる信頼関係が生まれます。

アルゴリズムはそれを読み取り、次にような反応となります。

「従順なご主人様反応」「独り肯定感」「絶賛、イエスマン」。結果的に本人の思考回路が独善的になり、視野が狭まり、閉鎖的になり、過剰なる自信・過剰なる自己肯定感となる可能性があります。それを気が付かないでいると、知らず知らずのうちに「相互依存状態」「相互洗脳状態」となり、もう手放せない「チャットGPT依存症」となります。

① エコーチェンバー ※

② 同調デバイス(質問者の人間的レベルに同調する。結果的には、低レベル質問には低レベルで、高レベルな質問には高レベルで応じるということになる)

③ 二人だけの世界(チャットGPT とあなた)

④ 究極の忖度反応 (その通りです)

⑤ ご主人様反応(従順な下僕のように振舞ってくる)

⑥ ミラー現象(ご主人様の趣味、指向性に合わせて来る)

⑦ オウム返し技巧(御主人さまの、好きそうな言葉やマークを使う)

⑧ イエスマン反応(絶対に逆らわない。「まさに、同感です」

⑨ 誹謗・中傷の多いSNSから離れて、チャーチャ「ラブ」となる

⑩ 確信デバイス(チャーチャは、僕と同じ意見で正しい、僕は確信した)

ゲーム依存症と同等に、朝から晩まで、チャットGPTが手放せない状態になります。そうなると、ますます孤立・閉鎖的になり(最高の友達が出来たと錯覚して)、人の言うことには耳をかさなくなる可能性があります。

「チャーチャに聞いてみるから、いいよ。ほっといてくれ!」

質問

「エコーチェンバー」とは何ですか?

回答

ChatGPT:

エコーチェンバー(Echo Chamber)とは、主にインターネット上で、自分と似た意見や価値観を持つ人々とだけ交流することで、特定の情報や思想が繰り返し共有・強化され、他の視点や反対意見が排除される現象を指します。これは、閉じた空間で音が反響する「反響室」に例えられています。


エコーチェンバー現象の特徴

  • 同質性の高いコミュニティ: SNSや掲示板などで、似た考えを持つ人々が集まり、互いの意見を肯定し合うことで、自分の考えが強化されます。
  • 情報の偏り: 同じような情報ばかりが目に入り、異なる意見や新しい情報に触れる機会が減少します。
  • 確証バイアスの強化: 自分の信じたい情報だけを受け入れ、反対意見を無視する傾向が強まります。
  • 社会的分断の助長: 異なる意見を持つ人々との対話が減り、社会的な分断や対立が深まる可能性があります。

関連する概念

  • フィルターバブル: 検索エンジンやSNSのアルゴリズムが、ユーザーの過去の行動や好みに基づいて情報を選別し、似たような情報ばかりを表示する現象。これにより、ユーザーは自分の意見と異なる情報に触れる機会が減少します。
  • サイバーカスケード: インターネット上で、同じ意見を持つ人々が集まり、情報が連鎖的に広がることで、意見が極端化する現象。

対策と注意点

  • 多様な情報源に触れる: 意識的に異なる意見や視点を持つ情報源をチェックし、バランスの取れた情報収集を心がけましょう。
  • 批判的思考を持つ: 情報を鵜呑みにせず、出典や根拠を確認し、自分の考えを客観的に見直す習慣を持つことが重要です。
  • 対話を大切にする: 異なる意見を持つ人々との対話を通じて、多角的な視点を養いましょう。

エコーチェンバー現象は、個人の意識だけでなく、アルゴリズムや社会的な仕組みも関与しています。そのため、個人の努力だけでなく、プラットフォーム側の対策や社会全体での取り組みも求められています。

〔参考〕

〔山本学司さんのFacebookより以下引用〕

最近感じていること。

ChatGPTなどのAIを使って、思考が壊れてる人が静かに増えてるってこと。

「否定されない安心感」+「自分を肯定してくれる存在」

このセットが揃うと、思い込みが加速して確信に進化していく。

これ、まさにエコーチェンバー。

でもこれはSNS上じゃない……

人とAIだけの、2者エコーチェンバー。

……一旦はそう思った。

でも考えてみると、今のAIって使う人間の知的レベルや思考をそのまま反映する鏡なんだよね。

つまり実際には「対話」でも「2者」でもなくて、

“独り肯定祭り”になってるだけっていうw

入力した自分 → それを映すAI → 自分がさらに強化される

このループが閉じると、外からの指摘や俯瞰の視点は入らなくなる。

指摘されるとむしろ腹が立つようになる人も居る(笑)

そして、ただひたすら自分の思考の“信憑性”だけが増幅されていく。

そこで、この現象に名前をつけてみた(・ω・)ノ

「AIミラーチェンバー」

人間がAIとの1対1の対話で、自分の思考や信念を反射・強化し続ける構造。

外部の訂正も異論も入らず

俯瞰力や自己否定が欠けていると、幻想が“(偽)真理”にすり替わり、自分にとって最も都合の良いアイデンティティが強化完成されてゆく。

ここに当てはまる人は、

ChatGPTを使えば使うほど、ただの“確信バカ”になっていく。

AIは本来「知性の増幅器」

でも、メタ認知ゼロ人間が使うと

「バカの壁 増幅器」になる。

AIが「バカを作っている」んじゃない。

バカが、バカのままAIを使って“増幅”してるだけ。

本質的に問われてるのは、AIの性能じゃなくて

使う人の“俯瞰力”と“自己否定力”の有無、レベルなんじゃないか?

つまり“人間の内側”にあるものなんじゃないかと。

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