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【シルバー・バーチの『病』とは】

エッセイ
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シルバーバーチ(銀樹霊=銀白樺霊)によれば、肉体の病や苦しみは――単なる肉体現象ではなく――魂の成長と学びを促す〈霊的な課題〉です。

一方、

現世的な病の概念は、「できるが限り、病気になりたくない」「病気は、早く治したい」「この世界から、病気というものがなくなればすばらしい!」「難病は、いずれ医学の力で、なくなることを切に願う」ということは、人間として、当たり前の「願い」である。まさに、現世利益!

「無病息災」「大願成就」だ!!!!!

それに対して、「病」の真実とは!


1. 病の霊的意義

  • 魂への警鐘肉体の不調は、魂が「このままでは本来の道を見失う」と知らせるサイン。

 ⇒【病とは、あなたに対する警告!!!!!

  • カルマ清算の機会過去生や現生で積んだ因果(カルマ)を浄化し、魂のバランスを取り戻すチャンス

 ⇒【原因があるから、病気になるのだ!

  • 物質への執着からの解放痛みや不自由を通して、物質世界へのこだわりを手放し、霊性(本質)へ意識を向けやすくする。

 ⇒【病は、真実を知る最大のチャンスだ!!魂が目覚める大いなるチャンスだ!!】

2. 苦しみの甘受(苦しみはありがたいこと)

  • 受容性

 ⇒恨まない(人のせいにしない・病院のせいにしない・担当医師のせいにしない)・あわてない・冷静に!!対処。

 ⇒「重篤な病気」になるということは、重大な「あること」に目ざめさせるための、大いなるキッカケです。

  • 心の試金石:痛みの渦中でも「心の平安」「揺るがぬ神への信仰」を保とうとする自らの意志こそが、真の精錬
  • 感謝の視点苦しみを「あるべき試練」として感謝する。
  • 「これを乗り越えた先には学びがある」「渦中・病中においては、なかなか学びに気づけない」
  • ⇒病気になったら「ありがとう!」です!!⇒ただし、それだけではダメです。・・・そして、その先が大切・・・魂の覚醒への道!!

3. 【病苦=学び 】そのもの

  1. 自分とは何か?
    • 自分は何者か」「本当に大切なものは何か」を問い直す切っ掛け。
  2. 愛と奉仕の深化
    • 看護や介護を通じ、他者への思いやり・献身を実践的に学ぶ場となる。

  ⇒愛に目覚める、大いなるチャンス!!!!!

  1. 内的探求の促進
    • 痛みから逃げずに向き合うことで、瞑想や祈りが深まり、霊界との繋がりが強まる

4. 実践的アドバイス

  • 静坐と祈り:毎日10〜15分、静かに呼吸を整え、守護霊と対話する。

私は、2016年6月。3度目の脳梗塞で入院しました。ある程度元気を取り戻した、4日目から、夜9時の消灯後にみんなが寝静まった頃、談話室で、こっそり電気をつけ、シルバーバーチの本を一心に読んでいました。約2時間です⇒『神様、私は、まだ死にたくありません。もう少し、勉強させてください。時間を下さい!「シルバ―バーチの霊訓」を、もっともっと読みたいです!」これこそ守護霊との、私の魂の対話。「霊との対話」です。私の「祈り」であります

  • 感謝のリスト作成病床でも感謝できる小さな喜び(「今日も呼吸できる」「食事ができる」など)を紙に書き出し、心を育む⇒神に感謝

奉仕活動:可能な範囲で、同じ苦しみを抱える人への手助けや励ましを行うことで、自分の経験を「他者への贈り物」に転じる。

⇒利他愛に目覚める!!愛と奉仕!その実践。


銀樹霊の言葉を借りれば、「病」は「魂の錬金炉」(たましいの磨き粉)

苦しみという火をくぐり抜けるほど、魂はより純粋な光を放つようになります。

「痛み」の中にも大いなる「愛と学び」が宿っていることを、ぜひ心に留めてください。

☆  ☆  ☆

第二章 

人間とは「肉体」と「精神」と「霊」の三位一体です。【シルバーバーチ】

シルバーバーチは「病とは、肉体と精神と霊との不調和から来る」と説く。


1. 「不調和の3要素」とは

  1. 肉体(Physical)
    骨や筋肉、臓器、血液など、目に見える身体の構造と機能。
  2. 精神(Mental)
    感情や思考、記憶、意志など、心の働き。
  3. 霊(Spiritual)
    魂の本質的な側面。目的意識やカルマ、前世からの影響、ハイヤーセルフとの調和度合いなど。

これらがいずれもバランスを保っているとき、真の健康が成立します。どれか一つが過剰・欠乏したり、歪んだりすると「病」が現れます。


2. 完全に「肉体的」な病・傷

バーチ自身は、完全に「精神や霊とは無関係」というものは稀だとしつつも、外部からの強い物理的要因によって主に肉体だけに現れるケースを認めています。

  • 大怪我(骨折・切断など)
    交通事故や建築現場での落下など、外力による衝撃が直接的に身体組織を破壊。
    • 例:高所から落下して大腿骨骨折。
  • 急性細菌・ウイルス感染症(風邪・インフルエンザなど)
    外部病原体の侵入に対する免疫反応の失調が主因。
    • 例:A型インフルエンザによる高熱・関節痛。
  • 先天性奇形・遺伝性疾患
    染色体異常や遺伝子変異に起因し、生まれつき身体機能の一部が正常に働かない。
    • 例:ダウン症候群、嚢胞性線維症(システィック・ファイブローシス)。

これらの場合でも、バーチは「魂の計画」や「学びの機会」としての意味づけを重視しますが、病気や怪我そのものは物理的原因が中心です。


3. 霊的・精神的に起因する病

こちらは肉体的には目立った損傷がないものの、精神や霊の層の乱れが引き金となって身体症状や行動異常を引き起こします。

  1. ノイローゼ(神経症)
    強い不安や抑うつ、恐怖心が持続し、身体化(頭痛・腹痛・不眠など)や対人関係の混乱を招く。
    • 例:社交不安障害による会話時の過度な発汗・動悸。
  2. ヒステリー(転換性障害)
    精神的葛藤が身体症状に「変換」される。失声、麻痺、てんかん様発作など。
    • 例:重大な家族問題を抱える女性が、突然手が動かなくなる。
  3. 心身症(Psychosomatic illness)
    慢性的なストレスや葛藤が長期にわたり自律神経や免疫系を乱し、潰瘍性大腸炎・高血圧・過敏性腸症候群などに発展。
    • 例:職場の激務ストレスから十二指腸潰瘍を発症。
  4. 霊的(カルマ的)な病変
    前世や集合意識との深い因縁、またはハイヤーセルフとの断絶が背景にあるケース。
    • 例:重度の依存症(アルコール、薬物)――魂の救済と放縦の葛藤が病理を深める。

4. 双方向の影響と総合的アプローチ

バーチは、「肉体的病気」と「精神・霊的病」の境界はあいまいで、しばしば相互作用すると説きます。

  • 身体から精神へ:慢性疼痛が長引くと、抑うつ傾向や自尊心の低下を招く。
  • 精神から身体へ:長期の不安や恐怖が自律神経を乱し、免疫力を低下させ、感染症やがんのリスクを増大させる。
  • 霊から肉体へ:魂の計画(カルマ)が病気を通じた学びを促し、一時的に肉体の不調を引き起こすことがある。

したがって治療・癒しには、以下の3段階アプローチが必要です。

  1. 肉体的ケア:医療行為、栄養、休息、リハビリテーション
  2. 精神的ケア:カウンセリング、認知行動療法、瞑想
  3. 霊的ケア:霊的ガイダンス(祈り、ヒーリング、霊的ワーク)、ハイヤーセルフとの対話

まとめ

  • 純粋に肉体的な病・怪我も存在するが、霊的な意味(学びや前世的因縁)は常に背景にあるとバーチは見る。
  • 精神や霊が根底にある病は、身体症状を引き起こしやすく、肉体だけの治療では根本解決に至らない。
  • 真の健康回復には、肉体・精神・霊の三位一体での調和回復が不可欠です。

このようにバーチの教えは、単なる肉体の修復にとどまらず、魂の成長も視野に入れた包括的な癒しを提唱しています。

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