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ストップ・ザ・文明

経済の画像 エッセイ
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黄輝光一
黄輝光一

コールサック2021年3月 105号に掲載

私は以前から、この言葉を、こころの中で叫び続けております。

そして、このコロナ禍で、更に思いを新たにしております。

「人類よ、そんなに急いでどこへ行く」、急激な経済成長は、大自然の破壊をもたらし、人類を破綻へ向かわせております。立ち止まって、理想の文明社会とは何かを、もう一度考え直してみませんかという問いかけです。

本来は、穏やかに「スローライフ」、「シンプルライフ」、『スローダウン文明』というべきところでしょうが、このコロナに直面して、人類は、もはや待ったなしの、警告から危険水域に突入している。

「幸せ」をもたらすはずの科学文明、物質文明社会は、経済至上主義の旗印のもとに、自然を破壊し、動物たちを絶滅させ続けております。

急激なる経済成長は、競争社会となり、強欲社会となり、人間の「こころ」をむしばんでおります。

多くの人が「もっと、もっと」と叫んでおります。「足るを知る」「小欲」とは程遠い「強欲」という身勝手な「自由」があたかも美しい言葉としてもてはやされて、もはや収拾のつかない状況になっているのではないのでしょうか。

道徳、倫理という言葉が追いやられて、協調、調和とは程遠い、個人主義が世界中に蔓延しております。自分さえよければいいという「自己中」が理想的理念として蔓延し、「利他」のこころ、「慈悲」のこころ、「奉仕」のこころ、共存共栄のこころが遠い彼方に追いやられております。

自己中は人類のがんです。国家中(国益第一主義)は、人類を滅ぼす「がん」です。

いまこそ、このコロナが人類に、私たち一人一人に、あなたが築き上げてきた文明社会は、このままでいいのでしょうか、と問いかけているのではないでしょうか。

【もとの世界に戻ってはいけない】

コロナ禍で、世界は大きく変容しつつあります。その人間の思いは、早く元の世界に戻ってほしいという切なる願い。

あの平常、平安の日々に一日も早く、戻ってもらいたいと。

いつものように、仕事をしたい。中止したイタリア旅行へ早く行きたい。取りやめたイベントを再開したい。「昼カラオケ」で思いっきり歌いたい。居酒屋で、心おきなく時間を忘れて、酒を飲みたい。堂々とパチンコをしたい。

自由の前に立ちはだかる行動規制、「自粛」「厳戒令」。

もう我慢の限界だと、人々は叫ぶ。世界を見渡すと至る所で「自由」を求めて暴動が起こっている。

ある者は、これは「たんなる風邪」だ、だまされるな。私は、マスクなんてしない、俺は、短い人生を自分の好きなように生きるんだ、と。

コロナの原因は、天災だと思っている方もいると思いますが、私は、やりたい放題の人間、人類の悪しき行いの結果だと思っております。

原因は、わたしにあります。そう思うべきです。人のせいにしてはいけません。他人事ではなく、自分自身の大問題と思わないと、進めない問題だと思います。しかも、これは、これまで築き上げてきた文明社会への警告、人類への警告だと。

今、まず自分の心を変える(自己中、エゴから利他へ)、体制を変える(強欲資本主義、経済至上主義から、小さな経済に)、国を変える(国益第一主義から、国境を越えた、人類一丸となっての共同協力体制へ)

そして、大自然に対する畏敬の念、環境破壊への猛省。動物虐待、動物実験、肉食を減らす「食」の見直し、コロナこそが「神からのありがたい警告」だと受け止める。(神なんていないと思う人も)

人類の歩むべき道を、この誤ったエゴ社会、個人主義社会、間違った自由主義から、軌道修正しない限り、いつまでたっても、第二、第三の、更には最強の感染症が来るかもしれない。

だが、いたずらに恐れおののくことはありません。自らパニックになる必要はありません。やるべきことをやる、最善を尽くす、まさに、すべてを、見直すための「コロナ」だと思います。

今でしょ!今こそ!今すぐに!

【人類への警告】

あなたにとって、一番大切なものは何ですか?

人類にとって、一番大切なものは何ですか?

① 大自然との共存共栄

② 地球温暖化、オゾン層破壊、氷河溶解、海洋プラスチック、森林火災、アマゾンの危機。

③ 物質文明が闊歩し、追いやられた精神文明。

④ 科学が、人類に幸せをもたらすという間違った神話。

  科学技術で、人間は楽になれたはずでした、しかし現実は、ノルマに追われ、急がされ、時間は無くなり、緊張した「ストレス社会」になってしまった。

⑤ 人類の幸せは、大自然の中にある、大自然を無視して、人類は「幸せ」にはなれない。

⑥ 超高層ビルはいらない、「経済成長至上主義」からの脱却。

⑦ GDP(国内総生産)の数字が増えても、幸せにはなれない。

⑧ 数値目標だらけの経済学、人間不在の経済学。不毛の経済学(量を重視し、質を無視する。人間性は無視)

⑨ 工業中心社会から、農業中心社会へ変換すべし。(国をささえる根源は、農業)

⑩ 世の中は、すべてが博徒(ばくと)金融商品。

証券取引所は、現代の賭博場。(株式、各種ファンド、先物取引等)

賭博(とばく)経済から、エコロジー経済、環境経済、グリーン経済へ変換せよ。

⑪ すさまじい生産拡大と、暴走する社会。勝者と敗者を生む、弱肉強食社会。

「人類は、肉食恐竜ですか?」

⑫ 経済至上主義、超ノルマ社会。生産効率。コスト削減。人員削減・・・。

働きバチは、休むことなく働かされ、耐えがたいストレスをかかえこむ。「働けど、働けど、わが暮らし楽にならざる」「こんなはずではなかった」

「疲れました、お願いだから、休ませてください」が、許されない世界。

⑬ 世界には、いらない物であふれている。

大量生産、大量消費、あふれるゴミ、果ては処理不可能な恐ろしい「核のゴミ」

⑭ 大量生産から、食料の自給自足へ、地産地消へ。

⑮ 「小さな経済」社会にせよ。

小都市の「環境共同体」すなわち、ローカリズムへ。

浪費経済から、節約経済へ。「もったいない」「ありがとう」

⑯ 一日の食にありつけない人が、1億人以上。強欲社会がもたらす貧困、超、格差社会。(1兆円ためた人と、1000円もない人)

⑰ やりたい放題の、地球の王者、人類。

人類は「霊長類」ではありません、「霊」が見当たらない、強欲猛獣類です!(動物性、獣性から、いまだに抜けきらない人類)

⑱ 地球温暖化。海洋汚染、海洋プラスチック。海鳥が泣いている、カメが泣いている、イルカが泣いている、南極のペンギンが泣いています。

北極の白熊が絶滅寸前!

⑲ 最大の環境破壊は、戦争です。

⑳ 人類には、戦争という選択肢はない。

㉑ 人類には、地球を守る使命があります。

㉒ 化学添加物だらけの、加工食品。それを食べ続けて、「薬物混入人間」になってしまった人類。

二人に一人が「がん」になる時代、それは、当然なのかもしれません。

 「食」の見直し、「肉食」からの脱却。

㉓ 間違った自由主義から、「利他」の世界への変換。

㉔ 大欲の世界から、小欲の世界へ。足るを知るべし(小欲知足)

㉕ 蔓延する「うそ、うそ、うそ」の社会。

偽装世界(数値改ざん、食品偽装、食肉偽装、耐震偽装、手抜き工事、医薬品偽造、偽ブランド、フェイクニュース、果ては、オレオレ詐欺)

⇒世界は偽物であふれている。⇒すべての原因は、「お金」?

㉖ 無関心人間。ゲーム人間。携帯人間。引きこもり。「隣の人が、だれだか知りません」

孤独死の「無縁社会」 そして、一方では、

㉗ 誹謗中傷の嵐、2チャンネル人間(ネット上の無記名の心ない書き込み)。こころの闇。

世界の鬱(うつ)は、1億人以上、病める社会。

日本の自殺者は、年間2万人。世界の自殺者数は、毎年80万人以上。世界の行方不明者は計測不能。

㉘ 「世をはかなむ」「僕は生きる価値のない人間だ」「毎日が楽しくない」「自暴自棄」「こころの闇」

㉙ ついに、やってきた「AⅠが支配する世界」。効率化、機械が支配する世界、人が職場から追放される。

「あなたがいらなくなる世界」

「人間としての尊厳」が無視されてはならない。「生命と人間性」が守られる世界へ。

㉚ 犯罪的「マネーゲーム世界」からの完全脱却。(お金、お金、お金、今、世界は丁半バクチの賭博場です)

㉛ 原発は、人類の最大の過ちと知るべし。(精神的にも、科学的にも、まだまだ未熟な人類は、原発をコントロールできる状況に至っていない)

  太陽エネルギー、自然エネルギーへの転換。

㉜ すべての人は、つながっています!共存共栄。人類はひとつ。(ガイア思想=地球は一つの生命体)

㉝ 自己中心主義から、「人のために尽くす」愛と奉仕の世界へ。

㉞ 立ち返るべき原点、「生命の時代」「こころの時代」そして、

霊性進化への道

 目覚めよ、人類!

コロナで死ぬか、経済で死ぬか?】

「コロナ対策のために、経済が破綻して、死(自殺)に至らしめる、この方がずっと恐ろしいことだと思います。コロナのために、経済を止めては絶対にいけないと思います」と・・・。

私は、大きな違和感を感じます。この「経済至上主義」が、コロナの原因の一つであると考えているからです。

一番大切なことは、人の命。たった一人でも、死なせてはいけないという思いです。今、何をなすべきか。コロナとはいったい何なのか、コロナは、油断すれば、あっという間に広まる、目に見えない「超危険殺人ウイルス」だと思っております。また人類が越えなければいけない、「警告ウイルス」だと思います。そのためには、今まで通りの生活をしてはいけないということでしょう。

いつか必ずやってくる「感染症」、パンデミックに対して、万全の医療体制ができていたのでしょうか。超高齢化社会に伴う、増加する医療費の反面、現実には、赤字病院、医師不足、保健所の統廃合による激減等、感染症の危険に対する医療体制はなされておらず、医療大国であるはずが、感染症後進国の側面が露呈しております。

もっとも大切なこと、人の命を守ることに、「福祉」にお金が使われていないということです。使われるのは、軍事費と箱モノの公共事業費、超高層ビル、無駄なダム等に湯水のごとく使われる。格差と貧困を生む、使われ方です。弱者救済のために使うのではなく、強欲者のための、欲望経済大国です。

今こそ、地域社会、国境を越えて、国を超えて、協力し合って乗り越えるべき時。

争っている場合ではありません。

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