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詩:光の霊界 ― 「ふるさと」  黄輝光一

ふるさと シルバーバーチ
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ふるさとへようこそ
霧の彼方、時のないところへ
そこは、涙も老いも、もうない場所
地上の影をすべて脱ぎ捨てて
魂は、光の羽根をひろげる

木々は音楽を奏で
風は絹のように語りかけ
花は、歌のように咲いている

子どものような笑顔の魂たちが
色で遊び、音で舞い、光で語る
そこには、重さも、境界も、名前さえいらない
あるのは――
共鳴、共感、そして、愛の波動。

見上げれば
夜空も朝もなく
ただ、七色に透きとおる空間が広がる
そこに「太陽」はいらない
魂たち自身が、光そのものなのだから

芸術家たちは、絵筆の代わりに想念を使い
音楽家たちは、旋律の代わりに魂の響きを放つ
詩人は、言葉を超えて
愛そのものを詩にする

そこには、すべての「未完成」が
やさしく包まれている
どんなに苦しみの中にいた魂も
ここでは、許され、癒やされ、再び微笑む

この霊界は、遠い世界ではありません
あなたが目をとじて想うとき
その波動は、もう届いている

――そう、これはメルヘンではない
真実のふるさと
愛と光に満ちた
魂たちの、永遠の家

あなたも、そこへ還る日がくる
その時
迎えに来るのは
かつて愛した者たちと
あなたが与えた小さなやさしさを憶えている魂たち

そして、こう囁くでしょう――

「おかえりなさい」