文明社会の急激な発展とともに、人類が無意識のうちに感染している、しかも毎年世界で80万人以上が死亡するという恐ろしいウイルス。人類最大のパンデミックといえます。
日本でも、40年連続、年に約2万人を超える人々が感染し死亡しています。
知らないうちにすべての人が感染するリスクがあり、「目に見えない無自覚ウイルス」それが、「自殺ウイルス」です。
自分はかからない、健康だと思っている人でも、このウイルスは、こころの奥底に浸透し、精神を破壊し、生命を軽んじるようになります。人間にとって本当に恐ろしいウイルスです。人ごとではなく、あなた自身の問題として、あなたも感染するかもしれないということに思い至ってください。
特に、これに感染しやすいリスクの高いタイプを列挙しますと、既往症のある方です。
- 強い厭世観(えんせいかん)。世をはかなむ。生きる意味が見いだせない。
- 強度に自信喪失(落胆・悲嘆、絶望)している方。
- 自己喪失(なぜ生きる。自己肯定感の喪失)
- 絶望的孤独感
- 強度の永続的ストレス(人間関係・学校・仕事・職場)にさらされている方。
- 「いじめ」による精神的ダメージ
- 「死んだら楽になれる」と考え、いつも死にたいと思っている方(死後存続の否定・自己消滅を願う)本人の生い立ち。人間関係・『死生観』・心の闇
- 家族崩壊(愛の喪失)・離婚・倒産
- 強度のうつ状態(脳の機能不全)
- 失恋
- 重度の病気(健康問題)
- 経済破綻・金銭破綻(生きるための最小限のお金がない)
- 急性発症事例⇒急激に感染し、即、死に至る発作的発症事例もあります。
- 有名人(芸能人)による自殺をきっかけにした、連鎖的なウイルス感染自殺。
- 「戦争」及び・「カルト宗教」が原因で、感染する。(集団感染もありうる)
- 過去のカルマ。(これが根本原因のケースもある)
このウイルスの感染を、拡大させる大きな心的要因の一つが「無関心」です。それ故、感染し、うす暗い部屋でひとり寂しく、命を失う人が後を絶ちません。
特に、このウイルスは、人と人との絆が途絶えた時、感染しやすく、重症化しやすい。
また、「一人では死にたくない」と思い、集団感染(2人~4人)に至る新種も発見されています。
また、一番危険なタイプは、自分のウイルスを人に移してから死のうというタイプである。秋葉原の事例(彼は、世をはかなみ、短絡的集団殺傷事件)があります。
また、カルト宗教が原因の感染は、アメリカでの大規模な集団自殺の事例もあります。(1978年全世界を震撼させたカルト教団「人民寺院」の信者による、914名の集団自殺事件です)
人類の歴史が始まって以来、特に文明社会の発達と共に、感染が拡大し続けています。
物資文明がもたらす、経済至上主義、弱肉強食の競争社会が、人の心をむしばみ、「心の闇」を作り出しております。ウイルスを発生させる汚染された土壌です。
そして、この治療を非常に困難にさせているもう一つの要因が、
「私には関係ない」という「無関心」のこころです。これが、ウイルスの蔓延を許している大きな外的要因と思われます。
驚いたことに、このウイルスに対して、世界的にも、国家的にも、社会的にも、抜本的な対策がまったくなされていないのが不思議です。
このままでは、人類の滅亡にもなりかねないゆゆしき状況にあります。
人類の功績が、どんなにりっぱでも、高層ビルが立ち並び、高速鉄道が縦横無尽に走り、高度なすばらしい文明社会だと自慢してみても、それを支える底辺の基盤、「精神文明」が、もろく脆弱では、本当の意味での、抵抗力はありません。見た目はりっぱでも、精神は病んでいます。病める社会です。
人類の未来は、どうあるべきなのか。
そして、このウイルス対策はどうしたら、いいのか?
実は、すばらしい特効薬があります。
強力なワクチンです。
それは、「愛」です。
愛といっても、愛欲の愛ではなく、人間が誰しも持っている、心の底から泉のように湧き出る本当の「愛」です。
すべてを解決できる根源的、心の資質です。
人類は、それに気づいているのか、いないのか。
自己中(エゴ)が大好きで、知らんぷりを決め込んでいます。
自分、自分、自分の、自己中世界です。
どうか、目覚めてください。
この「愛」のワクチンの効力は、一人一人の思いやり、絆(きづな)であり、
「人の為に尽くす」「利他の心」「慈悲の心」です。
「無縁社会」「無関心社会」ではなく、ひとりひとりがつながった、愛ある共存共栄の社会です。それを実現しない限りこのウイルスを絶滅させることは、不可能です。
でも努力すれば、ひとりひとりが、この愛という滅私の力をもって、行動すれば、実践すれば、大幅に死者数を減らすことができるはずです。
無関心は、愛の反対語です。
言葉をかけてください。
手を差し伸べてください。
救える命を助けてください!!
【参考】
2019年の自殺者数は、19959名と、2万をきりましたが、その実態数は、行方不明者が、毎年、8万人をこえており、その中の相当数が自殺している可能性があります。
しかも、年間の自殺未遂者は、53万5千人(日本財団自殺者意識調査2016年)、自殺者の20倍近くという、驚くべき数字である。
また、警視庁の数値データでは、1978年から2018年まで、40年連続で2万人を超えており、1998年から2011年までの14年間は、3万人を超えていました。2016年の信頼できる先進国43か国(G20とOECDの加盟国)のデータによると、日本の自殺率ランキング(人口10万人当たりの自殺者数)は、世界一でした(WHO)。
これで幸福な国と言えるのでしょうか。
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800億の死者たちの総意
「シルバーバーチ」の自殺への回答
質問「愛する人に先立たれた者が、自ら命を絶つことは許されるでしょうか」
回答 シルバーバーチ
「いいえ、許されません。摂理の働きは完璧ですから、あなたはそれに忠実に従って生きなければなりません。摂理は大霊によって、すなわち完全なる愛によって統制されています。大霊は全てのものに存在すると同時に、全てのものを通して顕現しております。
大霊によって統制されている摂理の働きを妨げる権利を有する者はいません。
もし、あなたが摂理に反して自ら命を絶つとするなら、その行為に対する代償を払わらなければなりません。
例えば、熟さないうちにもぎ取ったリンゴはおいしくないように、あなたの霊に準備が出来ていないうちに霊界に行ったなら、長い調整期間の中でその代償を払わなければなりません。
愛する人とも会えなくなります。自殺によって、あなたと周囲の人々との間に隔たりが出来てしまうからです」
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「シルバーバーチの霊訓」(九)12章より
【自殺について、二つの投稿】
大きな悩みを抱えて自殺まで考えている男性から投稿があり、シルバーバーチ霊は、自殺行為をどうみているかも聞いてみてほしいとあった。
投書を読み上げられるのを聞いて、「シルバーバーチ」はこう語った。
「事態を改善するよりも悪化させるようなことは、いかなる魂に対してもお勧めするわけにはまいりません。
自殺行為によって地上人生に終止符を打つようなことは絶対にすべきではありません。
もし、そのようなことをしたら、それ相応の代償を支払わなければならなくなります。(その代償とは何か)それが、自然の摂理なのです。
(では、その自然の摂理とは、何か)
地上の誰ひとりとして、なんかの手違いのために、その人が克服できないほどの障害に遭遇するようなことは、絶対にありません。
むしろ私は、「その障害物」は、その人の性格と霊の発達と成長にとって、必要だからこそ与えられているのですと、そう申し上げたいのです。
苦しいからと言って、地上生活に「さよなら」しても、その苦しみが消えるわけではありません。
それはありえないことです。また、それは、摂理に反することです。
地上であろうと、霊界であろうと、「神の公正」から逃れることはできません。
なぜなら、公正は、絶対不変であり、その裁定は、それぞれの魂の成長度に合わせて行われるからです。
ー司会者 この方は、現在の自分のおかれている状態が、不当だとおっしゃりたいようです。(自分は、恵まれていないと、不幸な状況にあると)
「分かっております。地上の人間は、時として物事を逆さまに見ていることがあります。
人間にも、一定範囲の「自由意志」が許されており、それを行使していらっしゃいますが、誰人一人として、自然の摂理から逃れる人はいません。
物質の世界から、霊の世界へ移ったからと言って、それだけで魂に課せられた責任から逃れられるものではありません。それだけは明確に断言できます。
無限の知識に比べると、我々は、なんと知らなすぎることでしょう。が、そのわずかな知識しか持たないものでも、今までより少しでも多く知ったら、その知識を有効に活用しなければなりません」
司会者―自殺者は、死後どのような状態に置かれるのでしょうか。
「それは、一概には申し上げられません。それまで、送ってきた地上人生によって異なるからです。開発された霊的資質によって違ってきます。魂の発達程度によって違ってきます。
そして何よりも、その自殺の動機によって違ってきます。
キルスト教では、自殺をすべてのカテゴリーに入れて「罪である」としておりますが、そういうものではありません。
地上生活を、自分で勝手に終わらせる権利は、誰にもありませんが、自殺の至る事情には、酌量すべき要素や環境条件がいろいろとあるものです。
〔現世人は、生まれたのはの自分の意志ではないが、死ぬことの権利は、自分にあると思っている。安楽死は、まさに人間の「死ぬ権利」の行使です〕
司会者―「いずれにせよ、自殺行為が、本人のためにならないことだけは間違いないでしょう。
「むろんです。絶対に為になりません。地上生活を勝手に終わらせることが、魂にプラスになったということは絶対にありません。が、だからと言って、自殺したものがみんな暗黒界の暗闇の中に、永遠に閉じ込められるわけではないと申し上げているのです」(キルスト教における、業火に焼かれる永遠の地獄はないと、断言している)
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別の交霊会では、親戚の者が、自殺をしてしまったという人からの投書が読み上げられた。
その最後に「自殺行為は、霊的進化の妨げになるのでしょうか」という質問があった。
それに対して、シルバーバーチが、
「もちろんです」と、答えると、
質問者は ー神は耐え切れないほどの苦しみは与えないとおっしゃったことがありますが、自殺に追いやられた人は、やはり耐え切れない苦しみをうけるからではないでしょうか。
シルバーバーチ答える。
「それは、違います。説明の順序として、これには例外があることから申し上げましょう。いわゆる、精神異常者、あるいは霊に憑依されている場合もありますが、この問題は、今は、脇に置いておきましょう。いずれにせよこのケースは、ごく少数です。
大多数は、私に言わせれば、臆病者の逃避行為であると言ってよいと思います。果たすべき義務に真正面から取り組むことが出来ず、今自分が考えていること、つまり死んでこの世から消えることが、その苦しみから逃れる一番楽な方法だと、考えるわけです。
ところが、死んだつもりなのに相変わらず自分がいる。
そして、逃れたはずの「責任」と「義務」の観念が相変わらず自分につきまとう。その精神的錯乱が暗黒のオーラを生み、それが外界との接触を遮断します。その状態から抜け出られないまま、何十年も何百年も苦しむものがいます。
しかし、私がいつも言ってるように、一番大切なのは「動機」です。何が動機で自殺したかということです。ままならぬ事情から逃れるための自殺は、今述べた通り、そう思惑通りにはいきません。〔すなわち、死んだら楽になる訳ではありませんよ、と〕 以上。
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シルバーバーバーチは、自殺はもとより、人間の心配ごと、苦悩、悲しみ、などを、神の摂理・霊的視点から克明に語っております。その量は、膨大です。
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